皆さま、「認知症サポーター」という言葉を耳にしたことはありますか??
あまり聞きなれないこの言葉ですが、たくさんの方に「認知症」を「正しく」知っていただきたく、本日はお話をさせていただこうと思います。
認知症サポーターとは
「認知症を正しく理解し、患者支援の活動を行う人。厚生労働省が、地域・企業・学校などで開催する養成講座を受講した人に対して認定するものです。特別な資格や職業ではなく、地域や職域で認知症のサポートをする役割」と定義されています。
つまり、以上の条件をクリアすれば、だれでも、小学生でも、各自がそれぞれの役割の元に活動できます。
小学生も?と驚かれる方もいらっしゃると思いますが、実際、小学校で「認知症サポート養成講座」が開かれており、それをきっかけに活動を始めてくれる子供たちもいます。
例えば、認知症の方が道に迷っていそうな場面を見つけた場合、家族に相談する(助けを呼ぶ)、実際に声をかけて行方不明を事前に防いだ、という実例もあります!!
ご高齢の行方不明者は2021年度で18000人(早期発見・保護に繋がったのは73.9%)にのぼるなか、少しでも認知症に対する理解が促進され、だれかの大切な人のために行動できる1歩になっていただけたら、認知症診断・ケアに携わるものとして、こんなにうれしいことはありません。
このように、認知症サポーターは特別なことをするのではなく、正しい知識を持って温かく接していただくことが第一条条件なのではないかと思います。
また、厚生労働省でも認知症サポーターに期待されることとして、以下を掲げています。
1. 認知症に対して、正しく理解し偏見を持たない
2. 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る
3. 近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
4. 地域でできることをさがし、相互扶助、協力、連携、ネットワークを作る
5. 街づくりを担う地域のリーダーとして活躍する。
では、「認知症サポーター」になるにはどうしたらいいの?というところですが・・・
「認知症サポーター」になるには、自治体や企業、職域団体が実施する「認知症サポーター養成講座」(90分)の受講が必須になります。サポーターとしての活動はもちろん、認知症患者様の
ご家族にとっても、有意義な学びになるのではないかと思います。
ご興味があれば、ぜひ「認知症サポーター」で検索してみてくださいね。
■執筆者情報
この記事は、医療法人バディ公式LINE「ケアコミ」の内容を引用しております。