2025年11月28日(金)、日台の介護事業交流の第一人者である株式会社HUMAN LINK(代表取締役 津﨑 徹 様)のコーディネートにより、台湾の医療・介護分野を牽引する北醫大管理顧問股份有限公司(Taipei Medical University Management Consultant Co., Ltd.)様主催の「多職種連携イノベーティブケア研修団」の日本視察ツアーが実施されました。
本ツアーの一環として、当社代表取締役社長 生田目 知之が登壇し、講演を行いました。
当日は、同社董事長であり台北医学大学附属病院 副院長も務められる張詩鑫(CHANG, SHIH-HSIN)様をはじめ、医師、大学教授、訪問介護指導員、会計士、医療法人経営者など、台湾のヘルスケア分野の第一線で活躍される専門家の皆様にご参加いただきました。
講演では、当社がDeNAグループの一員として取り組む「高齢者・認知症領域における事業」についてご紹介しました。
具体的には、タブレット式認知機能検査システムや、神経心理検査支援システム「SHINRI-ADAS」といった医療支援技術に加え、近年注目されている「MCI(軽度認知障害)段階での予防介入」の重要性について解説しました。 特に、**「聴く・動く・測る」**をテーマにした新しい健康プログラムや、高齢者住宅において住人同士の交流を生み出す「私設コミュニティ創出」の事例については、日本独自の先進的な取り組みとして高い関心を寄せていただきました。
講演後の質疑応答およびディスカッションでは、日台共通の社会課題に対し、非常に具体的かつ建設的な意見交換が行われました。
特に話題となったのは「高齢者の自動車運転」に関する課題です。 台湾においても高齢ドライバーの事故防止は重要な課題であり、日本と同様に運転免許更新時に認知機能検査が実施されているという現状が共有されました。この議論の中で、当社が日本国内で展開している「MENKYO事業(運転免許更新時の認知機能検査システム等)」のノウハウや技術が、台湾の社会課題解決にも有効活用できるのではないかという、将来の展開を見据えた熱心な議論が交わされました。
国境を越えて共通する課題に対し、テクノロジーがどう貢献できるかについて互いの知見を深める貴重な機会となりました。
この度の講演の結びとして、北醫大管理顧問股份有限公司 代表の張詩鑫様より、丁寧な感謝状を賜りました。 私たちの取り組みが、多文化理解および国際的な連携促進の一助となれたことを大変光栄に存じます。
日本テクトシステムズは今後も、認知症領域におけるソリューション開発を通じて、日本国内のみならずアジア・世界のヘルスケア課題の解決に貢献してまいります。