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お客様の声ADAS-Jcog.で客観的な診療を実施。患者さんやご家族の不安を取り除きながら認知症とのお付き合いをサポートします
はまと脳神経クリニック
野本 淳 院長
開業にあたり心がけたこと
今後の超高齢化社会に向け、認知症の方をしっかりと診療していくことが必須だと考えていました。患者さんやご家族の認知症診療に対する満足度を高める工夫の一環として、MRIなどの機器を取り揃えましたが、そうした環境整備の中で、認知症薬の臨床試験で使われているADASという信頼性の高い検査を知り、実施してみようと思いました。
ADASの活用について
薬効評価だけにとどまらない、患者さんの様々な状態がわかるという実感があります。ADASは医学的根拠に基づいて複数の項目を評価するため、ご本人の意欲や学習によって結果が左右されてしまう簡易検査とは違います。さらに、検査中の反応などから周辺症状の傾向が推察できるため、ご家族の悩みにもお答えできます。
認知症の方を診療している中で気づいたことですが、VSRADで海馬の萎縮が進行している方でも、服薬やデイサービスへの参加を続けていると、ADASの結果が悪化していない場合があります。すなわち、脳の萎縮は抑えられていなくても、認知機能に関する進行は遅くなっているケースがあると考えられます。もし、簡単な問診と画像だけの判断で、一辺倒に「悪化しています」とお伝えしたら、患者さんやご家族は落ち込んでしまうでしょう。しかし、認知機能を高い精度で測定するADASなら客観的に説明できるため、少しでも前向きに、わかりやすくお伝えすることができています。
患者さんやご家族にとってのADASとは
多くの患者さんがADASのことを“頭のトレーニング”だと言います。定期的な検査で経過観察をしていますので、患者さんは「点数が良くなっていたい」「自分らしく暮らしたい」という気持ちになり、それが日頃の活動のモチベーションとなっていたり、定期検査を楽しみにして通院されている方もいらっしゃいます。初回はご家族の勧めでADASを実施された方でも、2回目以降はご自分の意思で実施されているという印象です。
また、ADASでの経過観察は、ご家族にとっても「しっかり診てほしいという気持ちに応えてくれる」「一緒に頑張ろうと背中を押してくれる」という実感に繋がっているようです。
ご家族から「症状が悪くなっている」と言われる時でも、ADASの結果はさほど変化していない場合もあります。そういう場合でも、定期的に客観的で詳細な評価をすることで、“具体的に何をしたら良いか”を患者さんやご家族と一緒に考え、話し合った方がより良い治療に繋がると思います。特に、ご家族の意識が前向きになることで、ご家族の患者さんに対する接し方も変わり、それによって患者さんご自身の気持ちも前向きなものに後押しされていると感じます。
利用しているSHINRI-ADASについて
ADASは専門的知識がないと難しいと聞いていましたが、『SHINRI-ADAS』は、ADASに必要な知識・検査のコツなどをわかりやすくナビゲーションしてくれる上、点数の自動集計もあるため、その問題を解消してくれます。クリニックの限られた人員体制の中で、誰でも実施できるため、助かっています。当院では看護スタッフが主な検査者ですが、全くの未経験者でも練習機能を活用し、すぐに慣れることができました。
ADASが経営に与える影響
患者さんやご家族の最大の来院目的である、“不安に対して詳しく知りたい”という要望にお応えすることができるため、既に通院されている患者さんやご家族だけでなく、他の医療・介護施設などからの信頼も得られるようになりました。今ではご紹介を受けることや口コミでの来院も増えています。最近では、横須賀など遠方から来てくださる方もいました。
最後に一言
数が限られた認知症専門医・認知症サポート医に全ての患者さんを任せていては、限界が訪れます。重度の方は専門医にお任せし、それ以外の方はかかりつけ医が対応する必要があると考えます。ADASという患者さんの状態を客観的に診ることができるツールの活用で、かかりつけ医でも認知症の治療方針についてしっかりと話し合うことができ、患者さんの不安を取り除くような診療ができるようになったと実感しています。
はまと脳神経クリニック
野本 淳 院長
経歴:東邦大学医学部卒業
東邦大学医学部脳神経外科
第1講座研究生
済生会横浜市南部病院
済生会若草病院
東邦大学医学部医学科
脳神経外科学講座助教
資格: 日本脳神経外科 専門医・指導医
日本医師会認定産業医 医学博士
はまと脳神経クリニック
住所: 神奈川県横浜市金沢区富岡西 7-19-13
標榜: 脳神経外科、神経内科、内科
休診: 木曜・日曜・祝日
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