認知症ケア専門士によるコラム

認知症介護者の睡眠 | 認知症ケア専門士によるコラム

作成者: 日本テクトシステムズ株式会社|Jan 6, 2025 3:00:00 PM

皆様こんにちは。

本日は介護者側の睡眠についてお話しします。

最近発表された、お隣韓国のデータですが、非常に興味深いものですので共有させていただきます。

2018810月の韓国疾病管理庁の調査で、認知症患者と一緒に暮らす患者家族の半分近くが、睡眠障害で苦しんでいることがわかった』との調査報告がありました。 これは家庭内認知症患者の有無による睡眠障害発生リスクを分析したもので、同居する人の睡眠障害の危険性は、認知症患者がいない人の1.4倍だったとされています。 医療も日進月歩、様々な疾病に対して研究は進んでおります。しかしながら、認知症はその病気の特性上、進行性、非可逆性を持つ疾患であり、その他のご病気に比して介護が長期間にわたると言われています。1日の介護時間も平均12.2時間と比較的長時間に渡ります。これは同居、非同居に関わらずです。

 

ケアや評価の際、ご本人やご家族に

「出来るだけ生活リズムは崩さないでくださいね。」

「太陽の出ている時は起きて活動しましょう」 とお伝えする事が多いのですが、適度なお昼寝はこういった睡眠負債への改善につながります。 ただしそのお昼寝の仕方には要注意です 
昼寝は午後の3時まで 

✓10〜20分の短時間睡眠 

67歳以上では『13-14時までの間に30分昼寝をとると、夜間の中途覚醒が減少する』という報告もあります。患者様の健康・安定には、介護者側の心身の健康が大切です。日々頑張っている皆様、ご自愛くださいね。

 

今日のまとめ

✓介護者側こそ休みが必要

✓日中の活動推奨

✓適度なお昼寝は睡眠負債の改善

 

 

 

■執筆者情報
この記事は、医療法人バディ公式LINE「ケアコミ」の内容を引用しております。