離れて暮らす親がいる人は、6割
全国6,610名に、離れて暮らす親の有無を尋ねました。実の親・義理の親を合わせると、6割が「いる」と回答しています。最も多いのは自身の母親でした。
全回答者 N=6,610/複数回答のため合計は100%を超えます。
そのうち、7割の親が75歳以上
離れて暮らす親がいる人 n=3,986/単一回答。75歳以上が合計70.4%。
心配していることの2番目が、認知機能の変化
病気や体力に次いで多く挙がったのが、もの忘れなど認知機能の変化でした。3人に1人以上が挙げています。転倒や詐欺被害への心配も、認知機能と地続きの不安として並びます。
離れて暮らす親がいる人 n=3,986/複数回答のため合計は100%を超えます。
連絡を取る機会は「年に数回以下」が4割
離れて暮らす親がいる人 n=3,986/単一回答。連絡が「年に数回程度」以下は37.8%。
連絡頻度は年に数回以下という人が4割近くいます。親の状態に変化が起きても、気づける機会そのものが限られている——これが、離れて暮らす家族が直面している現実です。
会えない距離を埋める「贈り物」——6割近くが年に1回以上
離れて暮らす親に対して、この1年で何らかの贈り物をした人は58.8%。花・フラワーギフトを贈った人だけでも14.7%にのぼります。日常的に会えないからこそ、贈り物が接点として機能していることがうかがえます。
離れて暮らす親がいる人 n=3,986/複数回答のため合計は100%を超えます。「贈っていない」41.2%の裏返しとして、何らかを贈った人は58.8%。
贈るなら、いつか
ここからは、離れて暮らす親を心配する220名への本調査の結果です。ギフトを贈りたいタイミングとして最も多いのは母の日・父の日、次いで親の誕生日。敬老の日も3割近くが挙げました。
本調査 n=220/複数回答。ほかに「利用しない」25.0%。
贈り物と並んで、日常の連絡が「見守り」になっている
いま実際にしている見守り・健康管理を尋ねたところ、定期的な電話・ビデオ通話と、家族のLINEグループでの連絡が上位を占めました。カメラやセンサーといった機器の設置は13.2%にとどまります。多くの家庭で、見守りは日々の声とメッセージのやりとりそのものとして行われています。
本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。
そして、すでに半数以上が変化に気づいている
本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。何らかの気づきがある人は73.2%。
気づきの多くは、電話越しの「同じ話を何度も繰り返す」「会話の反応が以前と違う」——つまり、声のなかで起きています。
気づいていても、切り出せない
認知機能について親と話せるかを尋ねると、「抵抗なく話せる」は42.7%。残りの約6割は、話しにくさを感じています。
本調査 n=220/単一回答。
話しにくさを感じている人 n=126/複数回答のため合計は100%を超えます。
「親を傷つけたくない」「否定されたくない」「自分も認めたくない」——障壁となっているのは知識や手段ではなく、こうした心理的な「気持ち」の問題でした。
だから贈り物という形が選ばれる
当社は、贈り物に音声による認知機能チェックを組み合わせる「ONSEI Gift」というコンセプトを提示し、受容性を尋ねました。これは検討段階の企画であり、製品として存在するものではありません。今回の調査では、組み合わせる商品の一例として花のギフトを提示しています。魅力を感じた点として最も多く選ばれたのは、贈り物とともにメッセージを届けられることでした。
コンセプトに魅力を感じた人 n=116/複数回答のため合計は100%を超えます。選択肢は、花のギフトを例として提示したコンセプトに対するものです。
愛情を伝えることと、様子を確かめること。この2つは対立せず、ひとつの贈り物のなかに同居しうる——調査結果はそう示しています。
一方で、実装上の不安も明確でした。最も多いのは、親がスマートフォンやQRコードを操作できるかという懸念で、ちょうど半数が挙げています。
本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。ほかに「特にない」11.4%。「親があまり花に興味がない」は、花のギフトを例として提示したことに対する回答です。
自由回答から
- 医療行為っぽさがないのでよい
- サービス名が認知機能チェックを感じさせず、普通にありそうなものなのでちょうどいい
- 花と一緒というのは素敵なアイデアだと思う。ただ、どこまでデータに信憑性があるのか
- 父親には花ではなく鉢植えのほうが良いと思った
- 操作できる状態なら、そもそも心配していない
Q15自由回答(原文を一部要約)。有効コメント約160件のうち、サービスへの好意的な反応が約43件、名称が伝わりにくいという指摘が約22件、親のスマホ・QR操作への懸念が約11件でした。
贈り物は、花に限らない
自由回答では、贈る相手によっては花が最適とは限らないという声が複数寄せられました。父親には鉢植えや果物のほうがよい、花は世話が必要でむしろ負担になる、といった指摘です。「親の好みでたくさんの中から選べると嬉しい」という提案もありました。
当社はこのコンセプトを、花に固定したものとしては考えていません。花のほか、お酒や食品など、贈る相手の趣味嗜好に合わせた商品と認知機能チェックを組み合わせる形を想定しています(今回の調査は、そのうち花を例として提示したものです。組み合わせる商品、提供時期、価格は、いずれも未定です)。
求められているのは、気づいた「あと」の道筋
もしも機能低下の傾向がみられた場合に欲しいサポートとして、最も多く挙がったのは医療機関・専門医の紹介でした。チェックして終わりではなく、その先につながることが期待されています。
本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。
こうした情報を知りたい場所
本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。
2026年9月21日、二つの日が重なる
9月は世界アルツハイマー月間です。世界アルツハイマーデーは毎年9月21日。2026年は、敬老の日(9月の第3月曜日)が同じ9月21日にあたります。親へ贈り物をする日と、認知症について社会全体で考える日が、この年は同じ一日になります。
9月21日 世界アルツハイマーデー / 敬老の日
- 接点は、すでにある。離れて暮らす親を持つ人の6割近くが、この1年に何かを贈っています。花を贈った人も14.7%。連絡をとるのが年に数回以下の人が4割近くいるなかで、贈り物は数少ない確かな接点になっています。
- 見守りは、声のなかで起きている。実際の見守り行動の上位は電話とLINE。認知機能の変化に気づいたきっかけも、もの忘れや会話の反応の違いなど、やりとりのなかで生じています。機器の設置は13.2%にとどまります。
- 心配していても、切り出せない。認知機能について話しにくいと感じる人は約6割。理由の上位は「親が傷つきそう」「否定されそう」「自分も認めたくない」で、いずれも気持ちによるものです。だからこそ、あらたまった検査ではなく、贈り物という自然な形が求められています。
- 必要なのは、その先。変化に気づいた場合に欲しいものの1位は医療機関・専門医の紹介(51.8%)。気づきを、相談や受診につなげる導線が期待されています。
