2026年9月21日公開

親へのギフトは、
「元気でいてね」を確かめる
機会にもなっている。

9月は世界アルツハイマー月間。2026年は、世界アルツハイマーデーと敬老の日がともに9月21日に重なります。当社は、全国の30〜50代の男女6,610名を対象に、親の暮らしや見守りに関する調査を実施しました。本記事では、全体の傾向に加え、「離れて暮らす高齢の実親がおり、認知機能の変化を心配している」当事者220名を対象に行った本調査の結果を公開します。

60.3%

義理の親を含め、離れて暮らす親がいる全回答者 N=6,610

58.8%

この1年で、その親に何かを贈った離れて暮らす親がいる人 n=3,986

36.3%

親の認知機能の変化を心配している離れて暮らす親がいる人 n=3,986

離れて暮らす親がいる人は、6割

全国6,610名に、離れて暮らす親の有無を尋ねました。実の親・義理の親を合わせると、6割が「いる」と回答しています。最も多いのは自身の母親でした。

図1離れて暮らす親の有無と続柄
60.3% 離れて暮らす親がいる
自身の母親48.7%
自身の父親36.6%
義理の母親28.5%
義理の父親21.0%
いない39.7%

全回答者 N=6,610/複数回答のため合計は100%を超えます。

そのうち、7割の親が75歳以上

図2最も気にかけている親の年齢
64歳以下6.1%
65〜74歳23.5%
75〜84歳50.6%
85歳以上19.8%

離れて暮らす親がいる人 n=3,986/単一回答。75歳以上が合計70.4%。

心配していることの2番目が、認知機能の変化

病気や体力に次いで多く挙がったのが、もの忘れなど認知機能の変化でした。3人に1人以上が挙げています。転倒や詐欺被害への心配も、認知機能と地続きの不安として並びます。

図3離れて暮らす親について心配なこと
持病や病気、体力の低下56.5%
認知機能の変化(もの忘れなど)36.3%
転倒・家庭内の事故31.9%
詐欺・悪質商法などの被害20.1%
食生活・栄養の偏り16.5%
孤独・社会的な孤立12.0%
当てはまるものはない24.1%

離れて暮らす親がいる人 n=3,986/複数回答のため合計は100%を超えます。

連絡を取る機会は「年に数回以下」が4割

図4親と連絡を取る頻度
週1回以上30.2%
月1〜3回程度32.1%
年に数回程度23.7%
上記以外14.1%

離れて暮らす親がいる人 n=3,986/単一回答。連絡が「年に数回程度」以下は37.8%。

連絡頻度は年に数回以下という人が4割近くいます。親の状態に変化が起きても、気づける機会そのものが限られている——これが、離れて暮らす家族が直面している現実です。

会えない距離を埋める「贈り物」——6割近くが年に1回以上

離れて暮らす親に対して、この1年で何らかの贈り物をした人は58.8%。花・フラワーギフトを贈った人だけでも14.7%にのぼります。日常的に会えないからこそ、贈り物が接点として機能していることがうかがえます。

図5過去1年に親へ贈ったもの
花・フラワーギフト14.7%
旅行や食事などのイベント14.3%
花以外の品物28.5%
その他のプレゼント19.6%
贈っていない41.2%

離れて暮らす親がいる人 n=3,986/複数回答のため合計は100%を超えます。「贈っていない」41.2%の裏返しとして、何らかを贈った人は58.8%。

贈るなら、いつか

ここからは、離れて暮らす親を心配する220名への本調査の結果です。ギフトを贈りたいタイミングとして最も多いのは母の日・父の日、次いで親の誕生日。敬老の日も3割近くが挙げました。

図6ギフトを利用したいタイミング
母の日・父の日45.5%
親の誕生日40.9%
敬老の日28.2%
特別な日でなくても15.0%
年末年始など帰省できないとき11.4%

本調査 n=220/複数回答。ほかに「利用しない」25.0%。

贈り物と並んで、日常の連絡が「見守り」になっている

いま実際にしている見守り・健康管理を尋ねたところ、定期的な電話・ビデオ通話と、家族のLINEグループでの連絡が上位を占めました。カメラやセンサーといった機器の設置は13.2%にとどまります。多くの家庭で、見守りは日々の声とメッセージのやりとりそのものとして行われています。

図7現在おこなっている見守り・健康管理
定期的な電話・ビデオ通話55.5%
家族のLINEグループなどでの連絡49.5%
認知症検査や健康診断を受けてもらった15.5%
見守りカメラ・センサー・家電の設置13.2%
介護・見守りサービスの利用12.3%
当てはまるものはない17.3%

本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。

そして、すでに半数以上が変化に気づいている

図8親の認知機能について「気になった」経験
もの忘れが増えた53.2%
同じ話を何度も繰り返す45.5%
約束や予定を忘れる29.1%
電話や会話の反応が以前と違う20.5%
お金の管理が心配になる出来事16.4%
料理の味付けや家事の様子が変わった15.0%
特にない26.8%

本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。何らかの気づきがある人は73.2%。

気づきの多くは、電話越しの「同じ話を何度も繰り返す」「会話の反応が以前と違う」——つまり、声のなかで起きています。

気づいていても、切り出せない

認知機能について親と話せるかを尋ねると、「抵抗なく話せる」は42.7%。残りの約6割は、話しにくさを感じています。

図9認知機能について親と話すこと
抵抗なく話せる 話しにくいが、必要であれば話す 気になっているが、切り出せない 話すつもりはない

本調査 n=220/単一回答。

図10話しにくいと感じる理由
親が傷つきそうだから43.7%
親が怒ったり否定したりしそうだから43.7%
自分自身も認めたくない気持ちがあるから39.7%
話すきっかけがないから26.2%
話した後の対応に自信がないから17.5%
遠方であらたまって話す機会がないから16.7%

話しにくさを感じている人 n=126/複数回答のため合計は100%を超えます。

「親を傷つけたくない」「否定されたくない」「自分も認めたくない」——障壁となっているのは知識や手段ではなく、こうした心理的な「気持ち」の問題でした。

だから贈り物という形が選ばれる

当社は、贈り物に音声による認知機能チェックを組み合わせる「ONSEI Gift」というコンセプトを提示し、受容性を尋ねました。これは検討段階の企画であり、製品として存在するものではありません。今回の調査では、組み合わせる商品の一例として花のギフトを提示しています。魅力を感じた点として最も多く選ばれたのは、贈り物とともにメッセージを届けられることでした。

図11コンセプトに魅力を感じた点
花と一緒にメッセージを届けられる65.5%
「検査」と感じさせない自然な流れ55.2%
結果を共有してもらえ、見守りにつながる53.4%
離れていても認知機能をチェックできる39.7%
結果共有の有無を親自身が選べる31.9%
3ヶ月間、何回でもチェックできる25.0%

コンセプトに魅力を感じた人 n=116/複数回答のため合計は100%を超えます。選択肢は、花のギフトを例として提示したコンセプトに対するものです。

愛情を伝えることと、様子を確かめること。この2つは対立せず、ひとつの贈り物のなかに同居しうる——調査結果はそう示しています。

一方で、実装上の不安も明確でした。最も多いのは、親がスマートフォンやQRコードを操作できるかという懸念で、ちょうど半数が挙げています。

図12不安な点・気になる点
親がスマホやQRコードを操作できるか50.0%
認知機能チェックの精度が信頼できるか25.0%
親が結果を共有してくれない可能性22.7%
親があまり花に興味がない19.1%
親がスマホを持っていない18.6%
結果が悪かった場合の対応がわからない18.6%
意図が伝わり親に嫌がられそう15.5%
個人情報の取り扱いが心配15.5%

本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。ほかに「特にない」11.4%。「親があまり花に興味がない」は、花のギフトを例として提示したことに対する回答です。

自由回答から

  • 医療行為っぽさがないのでよい
  • サービス名が認知機能チェックを感じさせず、普通にありそうなものなのでちょうどいい
  • 花と一緒というのは素敵なアイデアだと思う。ただ、どこまでデータに信憑性があるのか
  • 父親には花ではなく鉢植えのほうが良いと思った
  • 操作できる状態なら、そもそも心配していない

Q15自由回答(原文を一部要約)。有効コメント約160件のうち、サービスへの好意的な反応が約43件、名称が伝わりにくいという指摘が約22件、親のスマホ・QR操作への懸念が約11件でした。

贈り物は、花に限らない

自由回答では、贈る相手によっては花が最適とは限らないという声が複数寄せられました。父親には鉢植えや果物のほうがよい、花は世話が必要でむしろ負担になる、といった指摘です。「親の好みでたくさんの中から選べると嬉しい」という提案もありました。

当社はこのコンセプトを、花に固定したものとしては考えていません。花のほか、お酒や食品など、贈る相手の趣味嗜好に合わせた商品と認知機能チェックを組み合わせる形を想定しています(今回の調査は、そのうち花を例として提示したものです。組み合わせる商品、提供時期、価格は、いずれも未定です)。

求められているのは、気づいた「あと」の道筋

もしも機能低下の傾向がみられた場合に欲しいサポートとして、最も多く挙がったのは医療機関・専門医の紹介でした。チェックして終わりではなく、その先につながることが期待されています。

図13低下傾向がみられた場合に欲しいサポート
医療機関・専門医の紹介51.8%
継続的なモニタリング(定期チェック)40.0%
電話・チャットでの相談窓口35.0%
親への伝え方のガイド・アドバイス33.2%
自治体・地域の支援サービスの情報30.9%
特にない17.3%

本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。

こうした情報を知りたい場所

図14サービスを知りたい情報接点
テレビ・新聞などのメディア46.8%
SNS(Instagram・X・LINEなど)40.5%
自治体・病院・地域包括支援センター37.7%
花屋の店頭・フラワーギフトのECサイト30.0%
職場・知人からの紹介14.5%

本調査 n=220/複数回答のため合計は100%を超えます。

2026年9月21日、二つの日が重なる

9月は世界アルツハイマー月間です。世界アルツハイマーデーは毎年9月21日。2026年は、敬老の日(9月の第3月曜日)が同じ9月21日にあたります。親へ贈り物をする日と、認知症について社会全体で考える日が、この年は同じ一日になります。

2026年9月世界アルツハイマー月間
認知症を知り、考える1か月
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9月21日 世界アルツハイマーデー / 敬老の日

  1. 接点は、すでにある。離れて暮らす親を持つ人の6割近くが、この1年に何かを贈っています。花を贈った人も14.7%。連絡をとるのが年に数回以下の人が4割近くいるなかで、贈り物は数少ない確かな接点になっています。
  2. 見守りは、声のなかで起きている。実際の見守り行動の上位は電話とLINE。認知機能の変化に気づいたきっかけも、もの忘れや会話の反応の違いなど、やりとりのなかで生じています。機器の設置は13.2%にとどまります。
  3. 心配していても、切り出せない。認知機能について話しにくいと感じる人は約6割。理由の上位は「親が傷つきそう」「否定されそう」「自分も認めたくない」で、いずれも気持ちによるものです。だからこそ、あらたまった検査ではなく、贈り物という自然な形が求められています。
  4. 必要なのは、その先。変化に気づいた場合に欲しいものの1位は医療機関・専門医の紹介(51.8%)。気づきを、相談や受診につなげる導線が期待されています。

調査概要

スクリーニング調査

調査名離れて暮らす親に関するスクリーニング調査
調査主体日本テクトシステムズ株式会社
調査方法インターネットリサーチ(Questant)
調査対象全国の30〜59歳の男女:男性4,138名(62.6%)、女性2,472名(37.4%)
調査期間2026年7月22日
有効回答数6,610名(うち、義理の親を含め離れて暮らす親がいる人は 3,986名)
集計方法ローデータの取得ができない設問については、集計グラフに表示された割合(小数第1位まで)に母数を乗じて回答人数を推計しています。本ページの図表は割合を主として掲載しています。

本調査

調査名「ONSEI Gift」コンセプト受容性調査
※ 検討段階のコンセプトに対する受容性の把握を目的とした調査です。
調査主体日本テクトシステムズ株式会社
調査方法インターネットリサーチ(Questant)
調査対象スクリーニング調査の回答者のうち、以下の条件を満たす30〜59歳の男女220名(男性115名/52.3%、女性105名/47.7%)
※条件:離れて暮らす65〜84歳の実親がいる・認知機能の変化を心配している・月1回以上連絡を取っている・この1年に贈り物をした
調査期間2026年7月23日
有効回答数220名(配信対象371名、回答率59.3%)
男性115名/女性105名、30〜59歳
備考回答数200件を目標に配信し、達成時点で締め切る方式のため、母集団構成に厳密な割付は行っていません。

ご利用にあたっての注記

  • 本ページに掲載した割合は、各設問の母数(n)に対する回答比率です。複数回答の設問は、合計が100%を超えます。
  • 数値は小数第2位を四捨五入しているため、内訳の合計が全体と一致しない場合があります。
  • 本調査では、贈り物をした「目的」を直接尋ねてはいません。本ページにおける贈り物と見守りの関係についての記述は、贈り物の実態、見守り行動、コンセプト評価の各結果をあわせて解釈したものです。
  • 本調査は生活者の意識・実態を把握することを目的としたものであり、認知症の有病率や、個人の認知機能の状態を医学的に評価するものではありません。ご自身やご家族の状態が気になる場合は、医療機関や地域包括支援センターにご相談ください。
  • 本ページで紹介した「ONSEI Gift」は、贈り物と認知機能チェックを組み合わせるコンセプト企画です。製品・サービスとして提供しているものではなく、組み合わせる商品、サービス内容、価格、提供時期は、いずれも未定です。本ページの内容は、将来の提供を約束するものではありません。
  • 調査では、組み合わせる商品の一例として花のギフトを提示しています。図11・図12の選択肢および自由回答は、この前提に対する評価です。当社は花に限らず、贈る相手の趣味嗜好に応じた商品との組み合わせを想定しています。
  • 本調査の対象者は、離れて暮らす親がいる方に限定しています。日本の30〜59歳全体を代表する結果ではありません。

調査結果の引用について

本調査結果は、出典を明記いただければ、報道・研究・事業検討の目的でご自由に引用いただけます。図表を転載される場合も、下記のクレジットを併記してください。改変を伴う引用や、調査結果の趣旨と異なる文脈でのご利用はご遠慮ください。

引用時のクレジット表記
出典:日本テクトシステムズ株式会社「離れて暮らす親へのギフトと見守りに関する調査」(2026年)

会社概要

日本テクトシステムズ株式会社(DeNAグループ)

所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア

事業内容:認知機能に関する検査・スクリーニング技術の研究開発および提供

Webサイト:systems.nippontect.co.jp

本件に関するお問い合わせ

日本テクトシステムズ株式会社 広報担当

メール:nt_info@nippontect.co.jp

電話:03-6452-9893

取材・データのご提供についても、こちらへご連絡ください。