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【MOGI】運輸安全・物流DX EXPO in 大阪 2025 出展報告

作成者: 日本テクトシステムズ株式会社|Nov 7, 2025 2:53:22 AM

 

2025年10月29日・30日の2日間、「運輸安全・物流DX EXPO in 大阪 2025」が開催され、弊社は体験区画内にてブースを出展いたしました。

 

期間中は運送関連企業を中心とした902名もの方々にご来場いただき、弊社ブースも、終始活気あふれる盛況のうちに終えることができました。ご来場いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

 

本記事では、展示会の概要、弊社ブースの様子、そしてご来場いただいた皆様から直接お寄せいただいた貴重なご意見をご報告いたします。

 

 

展示会・弊社ブースの様子

今年の展示会は、運送業界の大きな変革期の中で開催されました。

 

 

コラム:運行管理のDX化を促す法改正の背景

 

運送業界は、2024年4月から施行されたトラック運転手の労働時間規制強化(いわゆる「2024年問題」)への対応、およびドライバーの高齢化・人手不足という複合的な課題に直面しています。こうした背景から、運行管理者の業務負荷を軽減しつつ、輸送の安全を確保するためのデジタル化(DX)が急務となっています。

この流れを受け、2025年4月の告示改正により、「事業者間遠隔点呼」や「乗務前自動点呼」が、法令上、対面点呼と同等の有効な手法として解禁されました。

 

事業者間遠隔点呼:異なる運送事業者間でも、高度なICT機器を用いて遠隔で点呼を実施できるようになり、運行管理者配置の制約緩和による業務効率化が期待されます。

乗務前自動点呼:乗務前の点呼の一部または全部を、AIなど高度な点呼機器が自動で行うことで、特に早朝・深夜帯の点呼業務の大幅な効率化と、運行管理者の負担軽減が実現します。

 

この法改正の迅速な動きは、物流課題が医薬品や生活必需品の配送といった社会インフラにも影響を及ぼし始めているという、喫緊の危機感の裏付けでもあります。

 

 

このような背景のもと、展示会場ではICTによる点呼システムなど、DXを推進するソリューションが大きな注目を集めていました。

体験区画内にある弊社ブースでは、「脳の健康チェックができるアプリ『MOGI』」をご体験いただきました。MOGIは、超高齢社会において、認知機能の低下をセルフチェックし、早期発見・早期対応を可能にする、有用かつアクセスしやすいツールとしてご紹介しました(※「MOGI」は認知機能検査MMSE-Jと高い相関性を示すことを研究論文で発表していますhttps://systems.nippontect.co.jp/news/mogi-mmse-validation)。

 

ドライバー不足と高齢化が深刻化する運送業界において、ご体験いただいた皆様からは、日常の点呼業務に加え、MOGIによる認知機能のモニタリングが、「運転事故の減少」や「ドライバー従業員の健康寿命・運転寿命の延伸」の実現に貢献できると、大きな期待が寄せられました。

 

<期間中の様子:弊社ブース>

 

ご来場者様には、アプリ体験と同時に、利用者の実施結果がリアルタイムで閲覧できる専用の管理画面にどのように反映されるかをご案内いたしました。

 

 

ご来場・ご体験者様からの「生の声」(一部抜粋)

 

MOGIが多様な業界の課題解決に繋がる可能性を感じさせる、具体的なご意見を多数いただきました。ご来場者の皆様からお寄せいただいた「生の声」を、業界別に抜粋してご紹介します。

 

運送業界(貨物・バス)からのお声

運送業界様からは、高齢化や人手不足といった構造的な課題に対し、MOGIが「客観的な指標」を提供することで、信頼の確保や雇用環境の改善に貢献できるという切実な期待が寄せられました。

  • 「ドライバーの年齢だけで、ドライバー本人または雇用している会社の信頼を評価されるのを歯がゆく感じている。MOGIのような客観的な指標があれば、信頼獲得やドライバー不足の対策に繋がると感じた。」
  • 「これまで能力チェックツールの導入を検討したことがなかった。MOGIは管理画面で実施結果を確認できるので、各ドライバーの認知機能の低下傾向を掴めるし、早期ケアを行うことで『働きたい人には長く働ける環境』が作れそうだ。この様なツールは社内で導入する必要があると気付かされた。点呼システムとの連携にも期待したい。」
  • 「雇用している運転手の過半数が60歳以上。運転手の高齢化が進む中で、客観的な点数データがあると、主観に頼らない人員配置の判断や、運転手との納得のいくコミュニケーションが可能になると感じた。前向きに導入検討する。」

 

荷主・製造業界様からのお声

荷主・製造業界からは、輸送品質の担保や工場内の事故抑制といった安全管理の側面で「MOGI」の導入意向が強く示されました。

  • 「つい先日輸送トラブルがあったばかり。依頼企業(荷受)側でドライバーの業務管理の一環としてMOGIがデファクトスタンダード化されると非常に嬉しいし、安心できる。依頼企業に紹介させていただきたい。」
  • 「工場内の製造ラインから多くの倉庫へフォークリフトで配送しているが、配送ミスが多くなっている。MOGIのような、記憶力などの認知機能を点数化・モニタリングできるツールは、配送ミス抑制のために非常に実用的だと感じた。」
  • 「当社は煩雑かつ危険な作業が多く、工場内の事故が常に一定数起きている。今日MOGIを体験してみて、従業員の年齢を問わずMOGIを定期的に利用し、点数が低くなり始めている従業員に生活習慣などの指導を行うきっかけを作ることで、事故防止対策に繋がると感じた。すぐに導入が必要だと感じた。」

結び

 

今回のEXPO出展を通じて、運送業界のみならず、安全管理や従業員の健康維持が求められる多くの企業様にとって、「MOGI」が重要なソリューションとなり得ることを改めて実感いたしました。

 

弊社は今後も、超高齢社会における安全と健康の課題解決に貢献できるよう、サービスの発展に努めてまいります。ご来場、誠にありがとうございました。

 

 

■「MOGI」について

「MOGI」は、75歳以上の方の運転免許更新時に義務付けられている認知機能検査を模擬的に体験できるタブレットアプリです。

・受検者側:特別の立ち会いなく、お一人で手軽に認知機能チェックを完了できます。

・企業管理者側:独自の管理サイトから、従業員様の受検データを一括で効率的に取得・管理できます。

 

■企業における「MOGI」ご活用のメリット

認知機能のプレスクリーニングを効率的に行うシステムとして、「MOGI」はドライバー従業員を抱える企業様の健康管理システムとして注目されています。

定期的なチェック実施により、認知機能の早期変化の発見や早期ケアにつなげることができ、安全運転の継続と運転寿命の延伸を目指す企業の取り組みを支援します。



■日本テクトシステムズについて

日本テクトシステムズは、「~for peaceful aging~」をコーポレートメッセージに掲げ、すべての人が安心して齢を重ねられる環境、認知症の方も穏やかに過ごしてゆける社会を目指し、高齢者・認知症領域において事業を展開しています。

声による認知機能みまもりツール「ONSEI」や、高齢者運転免許更新時の認知機能検査のデジタルトランスフォーメーションを実現する「MENKYO」など、社会課題解決に向けて、プログラム医療機器やヘルスケアアプリを提供しています。

https://systems.nippontect.co.jp/

 

【本件に関するお問い合わせ先】

日本テクトシステムズ株式会社

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