平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、中部電力株式会社様と当社が共同で展開している、兵庫県姫路市での高齢者向け介護予防実証プロジェクトが、業界誌『エネルギーフォーラム 2026年7月号』に掲載されました。 誌面では、スマートメーターから得られる「電力データ」と、当社の音声解析AIアプリ「ONSEI Pro」を掛け合わせた先進的なアプローチが詳しく紹介されています。
・ 掲載誌: 『エネルギーフォーラム』 2026年7月号(102-103ページ)
・ 記事見出し: 中部電力 「戻せる段階」で異変を検知 電力データと音声AIで認知症予防
超高齢社会を迎える中、兵庫県姫路市では「高齢者が住み慣れた地域で、生きがいを感じながら、健やかに暮らせる姫路の実現」を掲げ、認知症の早期検知を重点分野として取り組んでいます。この方針に両社が共感し、共同プロジェクトがスタートしました。
本プロジェクトは、以下の2つのアプローチを組み合わせて、従来の健康診断などでは見逃されがちな健康リスクやMCI(軽度認知障害)の兆候を早期に把握することを目指しています。
1. スマートメーターによる電力データのAI分析(中部電力様)
30分に1回計測されるご家庭の電力使用量データから、独居高齢者の方の生活リズムや活動状況の変化AIで分析します。初期コストがかかる専用センサー等の設置が不要な点が強みです。
2. 音声解析AIによる認知機能セルフチェック(当社「ONSEI Pro」)
電力データだけでは捉えきれない、より詳細な健康状態や認知機能の低下を検知するため、当社のアプリを併用しています。
タブレットを用いたチェックテストや視線検知技術など、さまざまな選択肢の中から、「自分のスマートフォンで特別な操作をすることなく、声で答えるだけという手軽さ」が評価され、当社の技術が採用されました。
・ 「戻せる段階(MCI相当)」での早期検知
一般的な音声アプリは「健常か認知症か」の二択の判定が多く、検知された時点では既に発症しているケースが少なくありません。一方、「ONSEI Pro」は、健常からMCI・認知症相当までを5段階で評価できるため、改善や進行抑制が可能な「より手前の段階」で異変を捉えることができます。
・ 3つの課題で週1回チェック
利用者は、アプリの案内に従って①日付の確認、②文章の記憶、③指定された平仮名から思いつく単語をできるだけ多く答える、という3つの課題に週1回取り組みます。習慣化により、ご自身の健康への意識を高めることにもつながります。
実証地域で電力データやアプリのチェックによりリスクの兆候(異変)が検知された場合、その情報は提携する行政(姫路市)へと報告されます。行政は報告を受け、対象のご家庭を訪問するなどして早期に適切な支援や医療機関へつなぐ仕組みを構築しています。
本実証プロジェクトは2027年3月末まで継続して行われます。今後は姫路市での実証結果をもとに、事業化や市内他地域への展開を見据えるとともに、課題である「社会との接点が少なく、健康面に不安を抱える層への周知方法」や「検知後のスムーズな支援・連携体制の構築」について、さらに協議を重ねて運用を最適化してまいります。
当社は今後も、パートナー企業様や自治体様とのアライアンスを通じて、誰もがいつまでも自分らしく健やかに暮らせる社会の実現に向けて技術の向上に努めてまいります。
■ ONSEI Proについて
本製品の詳細や事業者様導入のメリットについては、以下の製品ページをご覧ください。
■ 中部電力について
中部電力グループは、「人と社会のつながりを、幸せのエネルギーに」という企業理念のもと、人と人、人と社会をつなぎ、お客さま・地域そして地球でくらすみなさまとともに、エネルギーに満ちた明るく幸せな未来の創造に挑戦し続けます。
■ 日本テクトシステムズについて
日本テクトシステムズは、「~for peaceful aging~」をコーポレートメッセージに掲げ、すべての人が安心して齢を重ねられる環境、認知症の方も穏やかに過ごしてゆける社会を目指し、高齢者・認知症領域において事業を展開しています。
声による認知機能チェックツール「ONSEIシリーズ」や、高齢者運転免許更新時の認知機能検査のデジタルトランスフォーメーションを実現する「MENKYO」など、社会課題解決に向けて、ヘルスケアアプリ、DXソリューションを提供しています。