前頭葉とセルフレジ:新しい仕組みに慣れる脳のメカニズム

2026.06.16

皆さまこんにちは。今日は、人口減少やIT化に伴う社会の変化について考えてみたいと思います。スーパーやコンビニではセルフレジや無人化が進み、「便利なはずなのに、なんだか落ち着かない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

 

私自身は幼い頃からレジ打ちに憧れていたこともあり、バーコードを通す作業が楽しくてついセルフレジを選んでしまいます。しかし実際には、

  • バーコードが読み込まれない
  • バーコードのない商品の登録方法が分からない
  • 決済方法が多すぎて迷う

など、戸惑う場面は少なくありません。なぜ私たちはセルフレジに混乱してしまうのでしょうか。

 

 

なぜセルフレジは難しく感じる??

1.これまでの流れが大きく変わったから

以前は、商品を運べば店員さんが操作し、会計まで行ってくれるのが主流でした。

もちろん今もそのようなスタイルのお店は存在しますが、人件費削減やオートメーション化などで、セルフレジが普及。慣れない作業はどうしたって負担が増えます。

 

 

2. 慣れない作業は“脳の前頭葉”に負荷がかかる

前頭葉は「判断/選択/順序立て」を担う“司令塔”のような場所。新しい操作を覚えるとき、ここに大きな負荷がかかるため、疲れやすく、焦りやすくなります。

 

 

3.選択肢が増えると迷いやすい

現金・カード・QRコードなど、支払い方法が増えたことで、「どれを選べばいいのか」という判断が必要に…

 

 

4.周囲の目が気になりやすい

操作に時間がかかると後ろに行列ができ、「早くしなきゃ」 というプレッシャーが生まれます。

 

 

 

「苦手」ではなく、まだ「慣れていない」だけ

ここで大切なのは、難しく感じるのは「自分の能力が低いからではない」ということです。

環境が大きく変わっただけ。それだけなんです。前頭葉の働きは繰り返すほどスムーズになり、やがて無意識でも操作できるようになります。つまり、苦手なのではなく、まだ慣れていないだけ。この視点を持つだけで、気持ちが少し軽くなりますね♪



 

今日からできるセルフレジとの付き合い方

1.よく使う決済方法を一つ決める

選択肢が多いほど迷いが生まれます。 まずは、

  • 現金
  • カード
  • QRコード

など、自分が使う方法を一つに絞るだけで、操作がぐっと楽になります!

 

 

2.馴染みの店で買い物をする

同じ店なら操作方法が統一されているため、「毎回違う操作に戸惑う」 というストレスが減ります。繰り返しの経験が“学習”となり、前頭葉の負担も軽減♪

 

 

3. 空いている時間帯に練習する

スーパーなども、比較的お客さんの少ない時間帯があるようです。そういった時間は少し落ち着いて操作できますよね。調べによると、

  • 開店直後〜午前中
  • 昼過ぎ〜15時頃

この時間は比較的空いており、落ち着いている時間のようです。まずはこのような時間帯を選んで操作してみるのも良いかもしれません。

 

 

4.困ったら遠慮なく店員さんに声をかける

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」。誰でも最初は初心者です。困ったらどんどん聞いて、少しずつレベルアップしていきましょう。

 

 

 

新しい仕組みを「味方」にする

社会はこれからも変化し続けます。年齢を重ねるほど、その変化が高いハードルに感じられることもあるでしょう。でも、新しい仕組みを完璧に使いこなす必要はありません。

大切なのは、自分のペースで、新しい仕組みを味方につけること。その姿勢こそが、これからの時代を心地よく生きるコツなのだと思います♪

 



 

 

■執筆者情報
この記事は、医療法人バディ公式LINE「ケアコミ」の内容を引用しております。

廣島先生

医療法人バディ 認知症部門副部長 

廣島真柄(言語聴覚士・認知症ケア専門士)

都内の総合病院に言語聴覚士として15年以上勤務。主に急性期病院で脳卒中、神経難病の患者のリハビリを担当しながら、認知症疾患医療センターでもの忘れ外来の検査や入院患者の認知症ケアを担当。2021年に医療法人バディに入職。コミュニケーションを主軸とした認知症の非薬物療法に取り組む。

バディ

医療法人バディ https://buddymedical.jp/

2019年設立。横浜市、鎌倉市に3つの脳外科クリニックと認知症部門を展開。2023年より、居宅介護支援事業、訪問リハビリ。2024年より訪問看護部門を開設。